道路の制限のために家が建たないかも
建物を建てるためには、建物に接する道路が、建築基準法上の道路である必要があります。
日常の通行を確保するため、または災害時の避難や消防活動等に支障がないように、
建物が、建築基準法上の基準を満たした道路に接している必要があります。
建築基準法の定めに満たない道路は、建築基準法上の道路ではない、
とされ、この道路に接している土地に建物を建てることはできません。
建物が建つ道路かどうか
地図上に記載されている黒い線は、「建築基準法上の道路ではない」という指定を受けています。
この指定を受けた道路に面している土地は、建物を建てられない可能性があります。
土地を購入するときに、土地に面する道路が建築基準法上の道路であるか、どうかを確認しなければなりません。
現地に赴けば、道路の形状をしているのですが、「建築基準法上の道路ではない」という道路があります。
建築基準法上の道路であるか、どうかの確認は市役所で確認します。
建築基準法上の道路でない道路に面する土地
建物を建てれない土地は、当然に価格が低くなります。大阪市内中心部は、商業地域
〇大阪市内中心部は、ほとんどが商業地域です。谷町筋の東側は住居地域が多いですが、谷町筋の西側からなにわ筋あたりまでは、
商業地域が広がっています。
商業地域は建築上の制限が緩く、高い商業ビルやタワーマンションが建っています。
店舗の制限もほとんどないので、いろいろなお店が営業できます。
市内周辺に広がる工業地域
〇工業専用地域は工場立地のための地域で、住宅は建てられません。制限が広く、飲食店などの店舗も建てられません。
臨海部にひろっがている広い工場の地域です。
〇準工業地域は、中小企業の町工場が広がっている地域です。
住宅とお店と工場が混在している地域で、制限が非常に緩い地域です。
大阪の場合、臨海部工業専用地域の外側や
大阪環状線の外側の町工場の地域に広がっています。
用途制限と住宅選び
隣の駐車場に工場が建つかも
〇わたしが購入した住宅の隣は、広い駐車場があり、静かな環境だと思っていました。ところが、建物の工事が始まり、工場が建てられました。
その後、頻繁に車両が出入りし、工場の騒音も騒がしくなりました。
工場主に抗議をしましたが取り合ってくれません。
よくよく調べてみると、私の土地は、用途地域が準工業地域となっており、
隣に工場が建っても文句のいえない土地でした。
ということが起こらないように、用途地域をよく調べてください。
静かな住環境が望みであれば、隣接地を含めて、周辺の用途地域が、
住居地域になっているか、どうかの確認が必要です。
見た目の環境が静かそうだからと言って、
将来も静かな住環境が確保されるわけではありません。