生野区の土地の公示価格

公示価格とは国土交通省の土地鑑定委員会によって公表された土地の価格です。
全国の標準値について、正常な価格を複数の不動産鑑定士が鑑定し、土地鑑定委員会で審査して決定した価格です。
公共事業のための用地買収の価格は、この価格を基準に決めなければならないとされています。
また、民間の土地取引においても、公示価格を指標にするよう努めるべきとされています。

生野区の公示価格

生野区の公示地価を以下の表にまとめました。
令和2年1月1日と令和元年7月1日調査分です。

公示価格大阪市生野区


〇巽北の交差点から東へ少し行った大阪商工信用金庫の土地が、標準地と設定され、
公示価格が¥279,000となっています。
勝山通り沿いの商業地域で、駅が近いので、生野区の中では一番高い価格となっています。
上の表にはありませんが、今里ロータリーの今里筋沿いに面した土地の公示価格は¥330,000です。

〇近鉄今里駅から南に下がった商店街の土地の公示価格が¥270,000となっています。
幹線道路に面していないのに、巽北交差点の公示価格とあまり変わりません。
難波直結の近鉄今里駅に近いのと、今里新地に近いのが影響しているかもしれません。

〇生野区の公示価格の一番安い所は、御幸森小学校と平野川の間にある標準地で、
公示価格は¥149,000となっています。
前面道路が3.2mとなっており、道路の狭い土地は低い価格となっています。
前面道路が3.2mよりも狭い道路に面している土地は、当然にその取引価格はさらに安くなると考えられます。

〇小路東2丁目の価格が、駅が近いにも関わらず、¥157,000と低くなっています。
古い連棟長屋が多数残っており、容積率が200%と低いこと、前面道路が私道となっているため、と考えられます。

〇巽西や巽北の町工場が広がっている地域で、容積率が200%の所は、比較的安い価格となっています。
容積率200%だと敷地いっぱいに3階建ての住居を立てることはできないこと、
近隣に工場が多いことで価格は弱含みになります。

〇生野区の住宅地は、¥170,000から¥190,000の間と観察されます。
鶴橋駅、桃谷駅、寺田町駅に近づくと¥200,000ほどの上昇は見られますが、それほど大きな上昇ではありません。

〇環状線を挟んで生野区と天王寺区とでは、公示価格が大幅に変わります。
桃谷駅近く、生野区の桃谷公園の所は、公示価格が¥204,000になりますが、
天王寺区の湯川胃腸病院あたりで、¥415,000になります。



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